国内でも昨今の「コンテンツ重視」「リンクペナルティの強化」によりGoogleの検索品質ガイドラインにそぐわないサイトは容赦なく切り捨てられています。大小を問わずSEO会社への批判は大きくなるばかりです。それはイギリスでも例外ではないようです。

How Bad SEO is Killing Small Businesses

ロンドンのSEOエキスパートDanny Richman氏のインフォグラフィックス。まれに見る判りやすさで、流石という感じです。Danny Richman氏はとても綺麗な文章を書きますね。英語が苦手な私でも理解しやすいです。

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従業員100人以下のスモールビジネス・オーナーへのアンケート結果です。
1年以上の継続利用者は32%にすぎず、これは事態を悪化させたまま放置したSEO会社への不満が理由のようです。利用金額は500ドル(5万円)未満が多いようです。いわば格安SEOといった類いでしょう。

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色で判ります。不満を抱える程 赤くなってますね。
成果が凄く出た(16%)、まぁまぁ(20%)、少し出たが今は駄目(11%)、僅か(30%)、全然だめ(23%)と満足度は高くないようです。

結局の所、86%がよく判らないまま終ったようですね。

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ケアを受けたのは15%に過ぎず、ランクダウンの結果、50%はビジネスの閉鎖を余儀なくされているそうです。(何をしていいのか判らないのでしょうね。)

再度SEO会社を採用したのは12%です。問題は、どこかのSEO会社が「いい加減なSEO対策をしたあげく、何もしなかった」ため、再度他のSEO会社を使うことは無かった事です。これは、市場を荒らしてSEO会社が互いに市場を縮小させているという事でしょう。

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今でもSEOが重要だと考えている人は61%いますが、今後もSEO会社を使う人は28%に留まりました。

最も重要なことは「中小企業の一度の失敗体験がSEO業界へ不審な目を向け、さらには中小SEO会社のビジネスチャンスも奪っている事実」です。

低品質なリンクビルディングは、まずクライアントを潰し、その結果、市場が縮小し、中小企業のSEO会社も追い込んでいる実態を示していると思います。自業自得ならともかく、先行者が市場を荒らし、結果として真摯なSEO会社も巻き込むのは残念です。

日本でも同じような状況ですね。