カッツ氏がレイアウト判定アルゴリズム「Top Heavy」を更新したと公式アナウンスしました。影響度は大きくなく、これによる順位変動は極めて小さいとされるものの、一方で数日前に大変動があったことから「合わせて何かがリリースされた」との憶測も出ているようです。

こうした噂は「疑心暗鬼になりがちな」ウェブ・マスターによるもので、根拠は自サイトのトラフィックダウンとペナルティであり、的はずれな憶測も多いです。すでに「あてにはならない」と書いたmozcastに続いてSerp metricsも急上昇しGoogle February Update: Possibly A Google Panda Refresh?でも取り上げらました。

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今更、パンダアップデートが来ても、それで排除されるのは「ホワイトハッターのミス」「何もしないSEO会社」であり、より巧みになりつつあるブラックハッターが駆逐されることは少ないかなと思います。むしろ、度重なる制約で「リンクを失った」上に「リンク獲得すらタブー視されるジレンマ」に陥っているのは「ホワイトハッター」のような気がします。

その象徴的な事象として、昨日からFC2(SEO,SEO対策)が再復活していることです。

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これで3回目の復活です。前回は再度マニュアルアクション(手動対策)で圏外に飛ばされたので、今回も完全復活なのかは判りません。が、興味深いことに「復活する度に順位が上昇している」ことです。

つまり手動対策自体はアルゴリズムの限界を補完する役割しか無く、被リンク自体の評価はむしろ強くなっているのでは無いかと思われます。今回のFC2の順位で、それは確信的になりました。

じゃ、「結局ブラックハットが優勢なのか?」というと局所的には「その通り。黒が優勢。」だと個人的には思います。
ただし、マット・カッツ氏が8分もの間「スパマーとエンジニアの戦いを語ったビデオ」を公開しています。

ユーザの質問に答える形でレクチャーするビデオですが、質問自体が彼の選択で「多くの場合、その後に関連するスパム対策が実施されている」ことと、「目安箱への告発には対処している」と話しているのでご注意を。