Googleには順位アップの周期があり、それを把握しないと、適切なSEO対策ができない。一時的な順位に反応してページの修正を行ってしまうと、悪循環に陥る可能性がある。今回は周期リズムを把握してアプローチする方法を紹介。
図のように、14日〜28日間の周期で極端な順位アップと下降が見られる。それ以外の期間は、安定した順位をキープし、変化があっても+1~-1の範囲でしか推移しない。この間は何をやっても、順位に大きな変化が見られないため、SEO対策が「足りない」のか既に「やりすぎ」なのか、「効果が無い」のか、判らない。
ページ上位に行く程、この傾向は強くなる。特に20位以内に入ると、上図のような傾向が強く表れてくる。
1)14日〜28日間の周期で、3日間だけ順位アップする「お試し期間」が存在する。
2)この時、上がった順位に見合うクリックやリンクスコアが獲得できないと順位が落ちる(戻る)。
3)他のライバルサイトも日は違えど、この「お試し期間」があるため、自分の安定順位から-1(マイナス1)した順位になる期間がある。
4)下落したタイミングは、ライバルのどれかが「お試し期間」入っている。安定順位 -1(マイナス1)した時、上位を観測すると、どれが「お試し期間」に入ったのか、推測が付く。
5)「お試し期間」が終わった後は、その後の14日〜28日間の安定順位にポジションする。その時、順位が1つでも上がれば、「お試し期間前」に行ったSEO対策と、検索結果のCTR、サイトの品質が向上した事を示す。
6)つまり、「お試し期間後」は落ちてしまう可能性が高いのだが、その時、安定順位がアップしていれば、対策成功。この時「下がった、何か足りない」とSEO対策しても無駄。
7)落ち着いた順位で7日間経過した後で、新たなSEO対策すると、次回の「お試し期間」が与えられる可能性が高まる。
8)何の変化も与えないと、この「お試し期間」は現れない場合が多い。
9)施策しないと3日間下落する「お試し期間」の逆パターンが発生する。これに焦って負のスパイラルに入ると、かなり厳しい結果が待っている。
例外)大きなアルゴリズム変化があった場合、この法則に反して、乱高下する。この時は過剰な反応はせずに、情報収集に努めた方が良い。
※このデータの周期は特定のキーワードにおいて、周期が異なる場合がありますが、長期のスコアを付けていけば、かならず、周期が見えてくるはずです。
■安定した上位獲得で、お試し期間が下がるパターン。危険を察知し、ページのコンテンツをアップデートした。
■何の施策もせずに、ライバルの順位アップを許しているパターン
※このパターンは3日間のお試し期間が「下落パターン」になっている。こうなると、「気がついたら2ページ目」。
長期のスコアを付けることで、キーワード単位の周期を把握する事ができる。短期の結果に一喜一憂するよりも、この周期を読み切って、SEO対策を繰り返すのが、長期安定上位に繋がる。