スマートフォンの爆発的な普及は、より多くの人々が超小型のPCを手に入れたことになります。それにより、検索サイトの利用機会も爆発的に増加しました。スマートフォン向けのモバイルSEO対策も非常に重要です。検索ユーザの増加により広告機会が増えたGoogleは、検索ビューをシチュエーションやニーズに合わせて最適化する事でより良いユーザ体験を与え、広告プラットフォーム(検索結果)をより価値のあるものにしたいと考えています。
1. Expandable Site VIew
Googleのスマートフォン版検索結果はかなりバリエーションが増えています。例えば上図は最近実装されたExpandable Site VIew 。今は一部のECポータルだけメニューの詳細が展開できるようです。
2.Google Ads 商品リスト広告
中央に商品写真が出るのがGoogleマーチャントセンターとGoogle Adwordsに設定する事で使える商品リスト広告。Googleマーチャントセンターへの登録とGoogleショッピング一覧への掲載は無償ですが、上図のように広告直下のポジションに出すためにはGoogle Adwordsから商品リスト広告を出稿する必要があります。検索結果1位より上に、より訴求力の高い画像広告が出るため、キーワードによってはSEOで上位を獲得するよりも有用な場合があります。
位置情報との連動も意識してインタフェースも多様性があります。こちらは購買可能なショッピング。Adwordsとの一線を画しています。
3.インスタントサーチ
スマートフォンでのキーワード選択は、デフォルトの入力辞書、そしてインスタントサーチで上位に来るワードとの マッチ率も重要です。入力が不便なモバイル端末は多くの場面で入力支援が多用されています。したがって検索キーワードもそれら辞書のワードに完全一致する機会が増えます。
4.Google書籍&アプリ
Google Playは言うまでもありませんが、Google 書籍も重要なSEOの手段になりつつあります。アプリ開発と違い、技術者でなくても参入可能なアプローチ手段です。
これまでは、あまり話題になりませんでしたが、昨年の「Amazon Kindle vs iPad mini 」クリスマス商戦が象徴するように、電子書籍は、普及時期に来ています。「書籍そのものの紹介」「書籍内容のピックアップ」 「書籍レビュー」「Google Playでの販売」など、アプローチ手段も多く、SEOの手助けになるかも知れません。
5.Google 動画検索
Youtubeと組み合わせることで、強力なSEOとバイラル効果がある動画検索。コンテンツプロモーションを主軸とするSEOには欠かせません。主体はYoutubeですが、Google側の検索結果も重要です。
6.Google+ ローカル & Googleマップ
地名付き検索では最も重要なGoogl+ ローカル。特にスマートフォンで「地名+キーワード」で検索した場合、最上位に表示され、「ローカル検索一位」の方が「PCの検索一位」より価値がある場合も少なくありません。O2Oのこの時代、リアル店舗向けSEOの主戦場の1つです。
7.Quick View
キャッシュ画像を見せることでサイトに行くまでも無く、ユーザにサイト概要を見せる機能のようです(正式対応はまだ)。これはSEO担当にもサイト管理者にも頭の痛い問題をもたらすかも知れません。これが実装されれば、ユーザは直感的に上位をクリックすることが無くなり、より多くのサイトを「外見だけで評価」するようになるこもしれません。
と、主要な7つの検索結果ビューのパターンを上げてみました。気付かれた方も多いと思うのですが、1つのキーワードでも「複数の1位」が存在し、「検索結果上位の価値の低下」、言い換えれば上位を取れなかったサイトにも、多くのチャンスがある変化ともいえます。
見えないキーワード「シチュエーション」「位置」をどう読み解くか、より統計分析能力やマーケティング経験が重視されるようになってきています。