先日、SEO対策上重要なリンクプログラムでニュースリリースに関するガイドラインが変更されました。これが、ちょっとだけ話題になりました。さらに、その話題に関してGoogleの John Mueller氏も言及しています。
Googleが最近 ウェブマスターツール ヘルプ の「リンク プログラム」を更新しました。これによると、他サイトに掲載・配信される(可能性がある・または自らが掲載する)プレスリリースのリンクに「不自然なリンク」を埋め込むのは検索品質ガイドライン違反と見なされるようです。
リンク評価を高める(ページランク転送)ためにテキストリンクを仕込み、それが多くのサイトで掲載されることでGoogleの評価を故意に高めることを「スパム」と疑わしいサイトとして判定される可能性があるとのことです。
そして、さらにJohn Mueller氏は「ニュースリリース内のリンクは全てnofollowを埋め込んだほうが良い」とコメントしています。
http://searchengineland.com/google-links-in-a-press-release-should-be-nofollowed-like-advertisements-168339
これらの措置は、あくまでも「ニュースリリースの転載を装った不自然なリンク」の排除が目的で有り、検索品質ガイドラインを通じてあらためてニュースリリースのSEO効果が「直接的には無い」事を述べたモノです。(リリースを引用して、その内容に言及する場合、リリース以外のオリジナルテキストにあるリンクに関して言えば問題は無いようです。)
同様に、アドバトリアル(Advertorial/記事広告・記事広)についてもスパムであるとしました。
これらの記事の【ポイント】
● ニュースリリースや広告を装ったリンクサイトはスパムとされる。
● ニュースリリースや広告ならを入れるべきである。
● 作為的では無い「一般的なニュースリリース」がペナルティを受けることは、ほぼ無い。
● 作為的 例:<em>市場には多くの<a href=”http://www.example.com”>婚約指輪</a>が流通しています。<a href=”http://www.example.com”>結婚式</a>を開くなら、<a href=”http://www.example.com”>最高の指輪</a>を選ぶべきです。また、<a href=”http://www.example.com”>花</a>や<a href=”http://www.example.com”>ウェディング ドレスを購入</a>する必要もあります。</em>のようにキーワードでいかにも作為的なのはNG。
ニュースリリースは日常的に書いてます。マーケティング上、非常に重要な「ブランディングとトラフィックアップのツール」ですから。ですが、そもそも最後の例のようなリンクを仕込めるニュースリリースはほとんど無いと思います。記載したURLにオートリンクが挿入されるか [▼リンク]みたいなリンク表示が挿入されるだけです。そして、この単なるURLをリンクする形式はSEO対策上、速攻性の低いアプローチです。
ニュースリリースはトラフィックを獲得しネームバリューを高めるためのマーケティング手法でありSEOとも広告とも異なるアプローチです。それならnofollowでもキャンペーン上は問題ないでしょうというのが今回のスタンスですね。
リンク売買を主体とする業者が、様々な「自然に見えるキーワードをアンカーテキストで囲んだリンク」でGoogleを騙そうとしているけど、「見つけ次第スパムにするよ」という警告です。Adとしつつもnofollowにしていないリンクもペナルティとなります。