GoogleはプレスリリースのリンクはSEOの評価にならないといいます。しかし、実際はどうでしょうか?

いくつかの全てのプレスリリースはがしっかり付いていますし、Googleの検索品質ガイドラインにそって設計していると思います。適切なアンカーテキストを付けたくても、それは許されていません。つまり直接的なSEO効果はありません。

ValuePress! は、昔からリンクに対して厳しく、掲載先のパートナーはValuePress! 経由のリダイレクトしか許されていません。全てのリンクにが付いています。

つまり、ValuePress! の評価にならないし、クライアントの評価にもならないのです。

しかし、リンクジュースを渡さないので、掲載先のパートナーは積極的に記事を掲載しやすい。よって、リンク評価は得られないが、そのかわりに掲載元の量でトラフィックが獲得できます。

他のプレスリリースはが付いていないものもある。国内の大・中の有償リリースサービスについてrel=nofollowの対応状況を調べてみました。
現在、国内のプレスリリース・リンクはすべてnofollowが付いています。

プレスリリース名 follow/nofollow リダイレクト
ValuePress! nofollow あり
PR TIMES nofollow なし
@Press nofollow なし
共同通信PRワイヤー nofollow なし
ドリームニュース nofollow なし
VFリリース nofollow あり(ValuePress!)
News2u nofollow なし
ビジネスワイヤ あり
prnews.jp‎ nofollow なし

老舗といえるValuePress!、VFリリース、@Press、ビジネスワイヤ、News2uあたりは抜かり無くnofollowが付いています。

またnofollowが付いていないとはいえ、リンクできる形式はURL(http://~始まる形式)に限ります。リンクタグの挿入は自動化されているため、指定もできません。

とはいうものの、followされたリンクは被リンク1つとなります。確かに、1つのシグナルは弱く、競争の激しいキーワードでは全く役に立たちません。キーワードで最適化した外部リンクには全く敵いません。

ですが、そもそも被リンクの評価が厳しくなっている現在、貴重なfollow媒体であるのも確かです。

配信先に採用されれば100前後の媒体に掲載されることになります。掲載側も、パンダ・ペンギンにより多くの手法をスパムとされた今、「ニュースリリースは数少ない複製・引用に対する評価が甘いコンテンツ」として、積極的に掲載しているサイトも多いです。

ただし、掲載媒体は一定期間で削除される(1〜6ヶ月)ことも少なくありません。また、1つの記事から得られるのが少なめです。

記事の配信ボリューム、提携先の業種業態の傾向、料金、提携先の配信保持期間などをよく調べて発信すれば、キャンペーントラフィック以外の副次効果も期待できるかもしれません。

#2014年2月 追記
2013年9月時点で、プレスリリースは僅かに残された被リンク対策の一つでした。Googleの警告を受けても、PRTimesとDreamenewsはdofollow(nofollowを付けない)を固持していたのですが、年末に対処し、現在は全てnofollowになってしまいました。それだけバックリンクとしては機能していたことになります。

現在はSEOとしては効果のないものの、インバウンドマーケティングの手法としては有効です。