seroundatable.comによると「Googleのフォーラムでマット・カッツ氏が期限切れドメインにペナルティが残っている可能性と対処策について回答している」ようです。
このスレッドによると、
質問:
新規ドメイン取得したつもりでしたが、archive.orgを見たら2001年にどうやら使われていたようです。ウェブマスタールールではバックリンクが表示されてないませんが、もし2001年頃、ドメインを持っていた人がいてブラックハットな手法を使っていたらペナルティ受ける可能性はあるのでしょうか?
回答:
「2001年から全く運用されていない場合、おそらく手動対応(マニュアルアクション)の期限は切れていると思う。12年間使用していないドメインなら、それが影響するのは稀だから心配ない。(ただ、極めて稀にペナルティを課すかもしれないので)念のためにWebマスターツールに登録して確認してみてください。」
なんですと?12年も失効していたドメインにも傷跡が残る?
[SEO] 中古ドメインへのGoogleペナルティ適用は永久ではない[該当記事]- SEMR
手動対応(マニュアルアクション)の期限
手動対応(マニュアルアクション)は、対応せずに一定期間が過ぎると期限切れ(4週間程度)になり一度ペナルティが解除されます。しかし、放置すると再度、手動対応(マニュアルアクション)が実行され、またペナルティを受けます。この場合、期限切れまでの時間が伸びていくようです。この繰り返しで、期限が延々と伸びていく可能性はありますが、12年も放置したら普通はリセットされるはずです。
■ Googleのペナルティ発動&解除の仕組み(インデックス削除通知メッセージあり)[該当記事] -海外SEOブログ
自動アルゴリズムの期限
再評価は継続的に受けているので、失効したドメインに対してはリセットが働くと思われます。但し、確かな情報はありません。URLが同じで内容も近似であった場合、評価を引き継ぐケースも「あり得る」ようです。
ドメイン期限切れでも評価は残る
ドメイン期限切れ後もGoogleのプラスの効果(バックリンク)もマイナスの効果(ペナルティ)も暫く残ります。失効させ期限切れにした後で効力を再利用する手口もあります。私自身、過去にミニマムなテストをしてみましたがバックリンクの評価は確かに残っていました。所有者が301リダイレクトせずに失効させた場合、リセットされないケースもあるようです。
■ 新規取得したドメインが期限切れ中古ドメインだったことが判明 [該当記事]-パシのSEOブログ
限度と条件がある
上記のケースは数年に渡って再取得・再運用されないようなケースでも該当します。自動アルゴリズムは特定条件で再評価してしまいます。
ポイント!
・失効時にサイト移転をしていない。
・同じテーマでコンテンツを公開した。
・有効なバックリンクが未だに同一URLに対して張られている。
・Googleがバックリンクを再評価した。
・公開後、ウェブマスターツールで調べると「サイトへのリンク」にリストした。
上記の条件の幾つかを満たせば、確かに可能性は残りますね。この手法はブラックハット手法の一つでもあり「所有者移転を利用してバックリンクのみ引き継ぐ」手法として過去も悪用されたようです。
なので、ウェブマスターや所有者やサーバを移転すしてもドメイン(URL)に対するペナルティは残ります。こうしないと抜け道が出てしまいますから。
とはいっても、明らかに12年も失効しているとされるドメインに対して念のためにウェブマスターツールで調べる事を推奨しているのは驚きです。
極めて稀なケースだと思いますが、この手のSEOに関する知識はマイナーです。新規ドメインを取得する時、Internet Archiveで検索するなんて、普通の方はしません。ドメイン取るのは簡単ですし。
もし、「お!いい名前が未取得だった。」と喜んで運用したら、過去の誰とも判らない人が原因で順位が上がらないなんて、怖すぎです。
それにしても、パシさんは何でも経験していますね。パシさんが「例の海賊王」とダブって見える今日この頃です。