Googleの検索品質責任者マット・カッツ氏がビデオを更新していたのでご紹介。かれは、時たま重要なことを言い、多くはSEOの一般論を教えてくれます。今回も一般論に感じますが、なぜ、10でも30でもなく20なのでしょうか?

今回は「20のドメインを持っている場合、それを関連づける必要があるか?」という質問への答え。

まず、

「20もいらないでしょ!?なぜ20も持っているのですか?」

という皮肉から始まります。確かに「相当の理由」が無いと20は持たないですよね。

その上で

20のドメインを所有してリンクするのは一部のカジノ等で、それらは全てスパム的です。

カジノ等のジャンルは射倖性が高いため、相互リンクにより検索結果を独占して客を回遊させ多くの小銭を集める事が目的です。アダルト系や違法な薬品販売、アフィリエイト詐欺目的などもこれにあたりますね。

20のドメインを持っているが、すべてローカライズされたバージョンであり、それらにリンクしている場合は大丈夫でしょう。

多言語化も含め、20のドメインを持つ正当な理由があれば問題ないという事ですね。例えばseo-jump.frとかseo-jump.ukとかで各言語ローカライズバージョンであった場合、相互リンクは自然なことです。しかし、それをフッタに集中させると、やはりNGなようです。おそらく、フッタに関してはスパムと判定するアルゴリズムがあるのでしょう。そのような場合は、

ドロップダウン(プルダウン)方式を使ったほうが良いそうです。

ここ、かなり重要です。

ここまでで疑問に感じたのは確か大手サイト運営会社は大量のフッタリンクを付けていた気がする。大手企業やグループ企業は問題ないのでしょうか?と思ったので、楽天とGMOを見てみました。

なんと、しっかり対策してありました。楽天はグループ専用サイトマップにリンクし、GMOは全グループ共通フッタにを付けてました。つまりGoogleは大手企業に容赦なくペナルティを食らわす可能性が有り、流石にそこは大手も理解して対策していたと言うこととですね。

これで20の謎もとけました。20は外部ドメインに飛ばすときのNGラインの目安であり、理想は10程度(外部ドメイン)に抑えるべきという事です。スパムじゃないなら評価されないを付けて対応すれば良いみたいです。つまりフッタリンクは凄く控えめに運用しないとアウトになりそうですね。

最後の問いかけはー
同じテーマのブログ同士がリンクし合うのはどうなのか?自然に見えませんか?

正当な理由(Very good reason)が無い限り、ブログがリンクし合うのは相互リンクです。

Very good reasonは、おそらくボランティア・災害援助などを指すのでしょう。いずれにしろ、相互リンクという形を取るべきでは無いというのがGoogleの見解ですね。記事の引用程度であれば問題ないと思います。