無料ブログの大手どころはブログのドメイン自体が高い評価を受けているため、評価を獲得するのが容易になる場面があります。何よりもリンク媒体として被リンクは強めです。しかし、その反面、親ガメこけたら、全員でこけるのも無料ブログの恐いところです。
検索エンジンの評価システムはページとドメインが互いに評価を影響し合うので、ルートドメインのオーソリティが高ければ評価の獲得は容易になります。
また
■ http://個人ブログ名.[ブログドメイン]/
■ http://[ブログドメイン]/個人ブログ名
上と下では評価が異なり下のディレクトリ型の方が「SEO対策のテクニック」的には優位とされています。
ブログの運営会社のSEO対策
特に大手の無料ブログの運営会社にとってSEO対策は重要です。
無料でやる以上、広告で稼ぐか、顧客を有償会員にするか、統計やアンケート等の収益源にするか、どれをとってもSEOと集客無しではユーザ拡大できないので、いまどきの無料ブログは以外にしっかり運営されています。
Googleの広告ネットワークに参加している場合、Googleから改善アドバイスも提供されます。(Adsence/Adwords等も同様にアドバイスは受けられる)その時、警告や注意が有るので真面目に対応していれば大きな問題にならず、評価が下がる事もありません。
無料ブログ運営会社が努力すれば、それは、ユーザも恩恵を受けられます。広告の大半はGoogleで、まずいと思われるWidgetも2012年早々には廃止されているブログも多く、収益の依存度が高い会社ほどSEO対策としての安全度は増していると思います。
広告の配置方法もGoogleが問題ないと考える数に抑え、ソースコードも整理されてきています。
反面、SEO以外の危険性も増大しています。例えば不正アクセス。
あるいは、LivedoorやFC2のように超大手だと、サーバ側のレスポンスに問題が発生したりするケース。自分では防げないので対策を放置する会社は使用しないほうが安全でしょう。
SEO対策として無料ブログを使用する
どんな理由にせよ、被リンク確保目的はスパムとして扱われます。というお約束前提で ー
1本のリンクだけでは、効果は極めて小さいと言えます。ですから数を用意しなければいけませんが、それは、大変だと思います。
しかし、扱い方によっては効率よく非常に有用に働くことがあります。例えば、よりトップページに近い「ランキングの上位に掲載される」など、プラスアルファの施策を狙った場合です。
逆にパンダに狙われるような記事からリンクした場合はかなり危険です。コンテンツはオリジナルを用意するか、纏め記事を書き、定期の更新も必要なので、結構、大変だと思います。そこに記事書くなら本家のサイトの記事を更新するだけの方が、SEO対策的には有意義な気がします。
重複コンテンツや意味の無いコンテンツがはびこれば、パンダに一掃されます。ブログシステムの被リンク対策は、とてもコントロールが困難でビジネスとしては扱いきれなくなる場合も少なく有りません。それでも、巧く活用しているSEO業者もあるようです。
大手無料ブログのメリット(デメリット)
・無料(が、SEO的にはリスクが有る)
・中古ドメインよりはリスクが低い。(が、被リンク効果は弱い。)
・新規ドメインよりは上げやすい。(が、リスクは残る)
・内部リンクが強烈に強い(が、自分でコントロール出来ない)
・完全外部よりはトラックバックがやりやすい(が、スパム化もしやすい)
・元々、ドメインオーソリティ(DA)が高いので、一度評価(他からのリンク)を受ければ運用が楽になる。(が、ペナルティ食らうと復帰が困難に。)
・Googleのクライアントだから露骨な被リンク販売とかしなければハブられない。(が、悪質すぎると根こそぎペナルティ)
ブログの選び方
Open Site Explorer などを使いドメインオーソリティ(DA)とページオーソリティ(PA)を調べます。
・新規ページを作った時と同様でページとしての評価はゼロスタートです。
・すでにページオーソリティ(PA)があるページからリンクがあると評価を得やすくなります。
・トップページに近くトラフィックが十分にあるページからリンクがあると評価を得やすくなります。
なのでー
・サイトドメインのオーソリティ(DA)だけでなくカテゴリトップ等のページオーソリティ(PA)も調べましょう。
・カテゴリやタグのランキングページのページオーソリティ(PA)も調べましょう。
・その中で競争が少ないカテゴリを選びましょう。
例えばー
【A】そこは有名ブログでドメインオーソリティ(DA)は90以上と非常に高いが、ランキングは競争者が多くほとんど掲載されないケース。
【B】そこは中堅ブログでドメインオーソリティ(DA)は60だがカテゴリページはページオーソリティ(PA)が50あり、比較的容易にカテゴリーランキング入りできそうな場合。
この場合【B】を選んだほうが、評価が高くなり、そこからのリンクも強くなります。
落とし穴は意外なところに
無料ブログは色々な人に狙われやすいのです。不正アクセスによる情報漏えいは後を立たず、多くのブログが、そうした理由で閉鎖せざるを得なくなります。閉鎖だけなら被リンクの幾つかを失うだけで済むという人もいるでしょう。
しかし、最悪なのは「そのブログが攻撃者になる」ケースです。運営者の評価は挽回不能なほど下がり、社会的責任も発生します。自分のサーバで運用していれば、自己責任でカバーでき2次被害を食い止めることもできます。対して、無料ブログの場合、赤の他人のアカウントのハックがブログシステムを通じて自分の損失に繋がります。大きなダメージで、かつ、どうしようもありません。脆弱性の高いスクリプト等を貼られれば感染も増幅します。
という事で、SEOに無料ブログを使うときは、よく考えて使いましょう。長期の運用はかなり困難ですので、そのあたりも十分に考えましょう。