「何をしても全くダメ」。SEO対策は時として全く評価されない場合がある。こんな時、自分のどこかが悪いと思い込み、はまり込み、泥沼化してしまうケースも少なくない。SEO対策に行き詰まったときは少し視点を変えてアプローチすると突破できることも多い。今回は、その切り口10のポイントをご紹介。

1.自分が下がったのでは無く、ライバルが上がった。
2.以前は自分の評価が高かったのでは無く、ライバルの評価が低かった。

自分中心からライバル中心に視点を変えてみよう。
ライバルが上がれば自分の順位は下がる。ライバルが下げれば、自分の順位は相対的に上がる。もし、きちんと長期に経過観察しているなら、どの順位が上がった(下がった)のかも、ある程度判るだろう。自分が原因では無く、他者が評価を上げるSEO対策を行ったのだと考えれば解決法が見えてくる場合がある。

3.目の前の顧客の事を考えよう

今来ている顧客を分析し、離脱ポイントを見極め、改善しよう。
・どこかで詰まっていないか
・迷子になっていないか
・リンク切れは無いか
・情報に過不足無いか
・顧客に一定の満足を与えているか。

4.成果が見えやすい目標を持とう

・あと、1%だけ トラフィックを増やす施策を考える。
・あと、0.1%だけクリック率を高めるポイントを見つける。
・あと、10秒だけ滞在時間を長くするキャッチコピーを作る。

5.長期視点でコンテンツ更新のスケジュールを立てよう。

順位が下がった時、直ぐに行動を起こしがちだ。しかし、速攻性があり、かつ、容易なSEO対策など存在しない。ライバルもかなり頑張っているキーワードなのかもしれない。逆転できるかは、数ヶ月の活動次第である。コンテンツの更新頻度を高めた上で、計画的に3〜6ヶ月の長期スパンで対策しよう。

6.他のチャネルの模索を試みよう。

・ローカルに登録する。更新する。
・あらためてFacebookやGoogle+、Twitterでコミュニケーションを図ってみる。
・動画をYoutubeにアップする。
・プレスリリースを出す。
・テーマを絞り込んだブログを立ち上げる。
・Q&Aサイトで自分が解決できることを探す。
・既存客へDMを送る。
・低額のリスティング広告を行う。もしくは僅かに広告費を上げる。

7.ユーザに何が悪いのか、直接聞いてみよう。

何が悪いのかを教えて貰うアンケートサイトを用意しよう。プロモーションとして、景品、特典を進呈するなどして。アンケートの数を追うのでは無く、気づきを得られれば十分な成果だ。

8.ライバルに勝てる部分を見つけて研ぎすまそう。

上位のライバルに勝てるところを探そう。商品の選び方、見せ方、広告の出し方、申し込みフォームの作り、決済の方法、QAの網羅性、商品価格、割引率、送料、配達手段、パッケージ、ナビゲーション、バナーデザイン、キャラクター、文字のサイズ、サイトの速度、商品の写真 等々。

9.デバイスに合わせてアプローチを変えてみよう。

・従来PCの平均的な画面サイズが変化していないか?
・主流ブラウザで今のサイトがどう見えるか?
・スマートフォンに対応しているか?
・タブレットに対応しているか?
・モバイル回線での表示速度はどうか?

10.しばらく順位を追うのを辞めよう

順位を上げるためのテクニックを探すのは辞めよう。まず、顧客のために「自分のビジネスをセールス」しよう。「商品を売る」事だけ考えよう。このサイトのようなSEO対策のブログを読むのを辞め、マーケティングの基本ノウハウや、お客とのコミュニケーション手段を学ぶ「ビジネス書」等を読み、顧客へのアプローチを見直してみよう。セールスの実力が上がれば文体が代わり、サイトの質も高まる。

※個人的にはやり尽くしての「10.しばらく順位を追うのを辞めよう」は、本当に効果があった。SEOを長く学び、実践した人なら、それは尚更だろう。その時間をマーケティングや新しいメディアを学ぶ時間に費やすことができる。近視眼的なSEO対策手法を学ぶより、ずっと建設的で、将来担保された実力になりやすい。