覚えておいた方が良い「ペンギンアップデート2.0(4.0)」に慌てないSEO対策。安易・安価なSEO対策として「リンクを買ったことがある」、検索順位上げを目的に「相互リンクした事がある」方は、アップデート直前にチェックしておきましょう。

1.ウェブマスターツールに登録されているか確認

このブログでは何度か書いておりますがウェブマスターツールに登録していることが大前提です。GoogleのSEO対策をする以上、Googleのルールを理解し、Googleの評価から見て健全性がどの程度保たれているのかを知るために「ウェブマスターツール」があります。

・ウェブマスターツールにログインしておく。
・ユーザIDやパスワードを忘れている場合は、今のうちに解決しておく。
[関連リンク]アカウント再設定

Googleはお問い合わせに真摯に回答してくれる「大企業」です。アカウントの喪失等には救済措置が多く用意されているので、詰まったら問い合わせることを推奨します。

[関連リンク]アカウントヘルプ

2.ウェブマスターツールにメッセージが届いていないか確認

ウェブマスターツール

メッセージがある場合は表示されます。
・重要でない(案内・注意など)メールは一読の上、削除しておく。
・すでに重要と思われるメールが届いている場合は、確認する。

もし、スパム認定の警告文なら、以下のようなメッセージが届く。

http://あなたのドメイン/: 外部からの不自然なリンク

Google では、貴サイトへのリンクの一部が Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に反する手法を使用していることを検出いたしました。

Google では不自然または人為的なリンクは信頼しておりません。そのため、サイトへの不自然なリンクは削除することをおすすめします。しかし、場合によってはご自身で管理できないリンクがあることも Google では認識しております。このため、そのような場合には、特定の不自然なリンクに限定して、それらを信頼しないように対策を取っています。もしこれらのリンクを削除できた場合は、その作業の内容を明記のうえ、再審査をリクエストしてください。

ご不明な点があれば、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。
ウェブマスター向けガイドライン
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35769

有料リンク
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=66736

リンク プログラム
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=66356

Google再審査リクエスト
https://www.google.com/webmasters/tools/reconsideration?hl=ja

Google プロダクトフォーラム › ウェブマスター
http://www.google.com/support/forum/p/Webmasters?hl=ja

参考:[再審査リクエスト] Googleから警告文が届いた場合の、正しい対処法

3.ウェブマスターツールでリンク状況を調べる

ウェブマスター・リンク元

おそらく、有料リンク購入時には、SEO業者から、リンク先や手法まで教わって無いケースが多いでしょう。
・ウェブマスターツールで取れるリストは全てではない。(一部である。)
・外部有料リンクであるなら、「見覚えの無い」「聞いたことが無い」ドメインである場合が多い。
・1ドメイン、1リンク、1ページである場合が多い。

・相互リンクである場合は、ドメインから相手先、または相互リンクサイトが特定できる。

4.外部ツールを使って念入りに調べる。

皆さん一押しのOpen Site Explorerで評価に繋がっている「リンク先=ペナルティを受けてそのリンク評価が失われると順位を下げるリンク」を調べておく。
スクリーンショット SEOmoz Open Site Explorer

[関連リンク]SEO対策外部ツール

5.依頼したSEO業者や、相互リンク先に確認する。

リンクをどこに貼ったか、外してもらえるか、確認しましょう。相互リンクサイトの場合、自分のサイトもリンクを外し、相手先にも確認を。

・SEO業者がリンク先を把握していない場合、即座に契約終了して覚悟した方が良い。
・SEO業者から、「外すのに料金が掛かる」と言われたら、決して払わないこと。
・「有料でリンクを外す」という手段は、考えないように。

6.基本方針をオーソドックスなコンテンツ更新による順位アップに変える。

今からでも遅くない!。コンテンツを作る、サイトを更新するクセを作る、ソーシャルの輪を作っておく・強化しておく等、今のうちにできることをしておく。

7.複数のキーワードをトラッキングしておくようにする。

[関連リンク]SEOツールラボ GRC(Windows版ソフトウェア)
[関連リンク]Ferret SEOスカウター

数十のキーワードを日単位でトラッキングするツールを導入しておく。そのキーワードだけの兆候なのか、全体に急激なダウンがあったのかが把握できるようにしておくと対応も早くなる。尚、31位以降の順位だと、31位→圏外→50位など、頻繁に発生しているので、そうした傾向を掴む上でも便利。

【心配が無いケース】

1.そもそもSEO会社に頼んでいない。相互リンクネットワークなどにも依頼していない。
もし、悪意あるリンクを貼られるような事態で警告が来たなら速やかにレスポンスで解決する。

2.極めて小さな規模の相互リンクや自作自演
「良い」とは書かないですが、評価の範囲も限定的なので、おそらく問題ないでしょう。お友達や取引先との相互リンクがNGとはならないので。(自作自演が良いと言っているわけではありません。)

自作自演も常識の範囲なら問題が無いでしょう。数個のブログなら問題ないです。「会社のブログ、部門のブログ、社長ブログ、社員ブログ、個人ブログ」というケースは普通に有りますから。

数百のサイトリンクを自作自演なら「悪意」「意図的」ですが。

【警告が来たら】

1.身に覚えが無いなら直ぐに返信。回答。
2.外すべきリンクを外す。(判っているなら外しておくこと推奨)
3.リンク処置したら速やかにレスポンス。
Google再審査リクエスト
[関連リンク]https://www.google.com/webmasters/tools/reconsideration?hl=ja

・可能なリンクを外した旨
・外せない理由として外部業者に委託したリンクが外せない。または料金が発生する。外す依頼は出したが現在、回答が無い。との旨を記載。

Googleのルールであって、違反が刑事罰になるわけでは無いので、素早く、真摯に企業間としてメールなどで対処しましょう。規定の範疇になるように「対処」する努力をする事。怒ったり、不安になったりするなど、必要以上に深刻に考えないこと。なるようにしかならない。ビジネスがそれで悪化するなら、SEO業者は即効性が低くても真摯で正しいアドバイスをくれるコンサル系の会社にしましょう。

【著しく下げて、それがペンギンかも知れない場合:メールは来ていない】

1.クロールが来ているかウェブマスターツールで調べる。
2.キーワード・ランキングチェック・ツールで、過去に無い著しい下落なのか調べる。
3.site:コマンドでインデクスが残っているか調べる。
4.SEO会社と契約しているなら問い合わせる。

巻き込まれただけで誤判定なのか、それともアウトなのか、今回はセーフだったのかを気にすると言うことは「身に覚えがある」のだと、思いますが、「まずは是非を問うのでは無く、対処しましょう。」と知り合いの方にはアドバイスするようにしています。

この手のブログ記事を書くのもかなり時間の制約がある作業なので、苦手な方はやはり安易に外部委託してしまう気持ちはよく判ります。上がるかどうか判らない事に高額なコストを掛けたくない気持ちもね。外部リンクの影響力が強いGoogleでは尚更です。