Googleウェブマスターヘルプの「ランキングについて」(英語版)をひっそりと変更したようです。(http://searchengineland.com/)かつてはランキングを上げる要素として重要なのは「高品質なサイトからのリンクを集めると」でしたが、現在は変更されているとのこと。
searchenginelandの興味深い記事。
http://searchengineland.com/google-changes-ranking-advice-says-build-quality-sites-not-links-163931
これによると以前はー
一般的に、質の高いサイトからのリンクが増えると、サイトの掲載順位が上がります。
In general, webmasters can improve the rank of their sites by increasing the number of high-quality sites that link to their pages.
それが、今は
一般的に質の高いサイトを作成したり、ユーザが共有やシェアしたいと思うサイトの掲載順位が上がります。
In general, webmasters can improve the rank of their sites by creating high-quality sites that users will want to use and share.
で、「リンク数」の言及が取り除かれました。
日本語訳は古いママなので確認すると、
http://support.google.com/webmasters/bin/answer.py?hl=ja&answer=34432
「一般的に、質の高いサイトからのリンクが増えると」と確かに書いてあります。英文の古い方の言い回しが残っているようです。英文が変更されたのは 今年の5月27日頃。(皮肉にも、以前の文章の日本語更新が前日のようです。)
以前より、マット・カッツ氏はことある毎に、「質の高いサイト」、「著作者」等について言及していますので、Google検索のアルゴリズムは「顔の見えるコンテンツ重視」の方向に向かっているのは間違いないようです。
とは、いうものの、現在、どうなのかと言うと「結局は巧妙な外部リンクが強い」、オリジナルのコンテンツを評価するシステムは「まだまだ稚拙」な感じがします。
ソーシャルについての扱いも曖昧です。ソーシャルと呼ばれるものの大半は「自演」が可能です。どんなにハードルを上げたところで自演が可能である事に変わりはありません。数で評価すれば、結局はスパムの温床になるでしょう。現在も「はてなブックマーク」や「Naver まとめ」「Yahoo!知恵袋」等は、そんな状態です。
サイトの証明に「運転免許証」や「保険番号」を要求するような事が起きない限り「自演」は無くならないと思います。そして、そんな超「個人情報」が必要な状況はありえないわけで、一定の「匿名」が許される柔軟性こそがネットの魅力とも言えます。
そのあたりのバランス感覚を検索システム(アルゴリズム)が、どの程度、認識可能になるのかは未知数ですね。行きすぎない範囲で、「日本語の文章」の評価が正しく行えるようになる事を切に願います。
と言うことで世界共通に理解される猫の写真を置いておきます。