パンダアップデートって、ウェブサイト制作やSEO対策に携わる方なら、当然聞いたことありますよね。でも、実際、どんなアルゴリズムでSEOの影響がどの程度あるのかを詳細を把握している人は少ないようです。今回は、「パンダアップデート」の具体的な内容について調べてみました。

パンダアップデート1.0 2011年2月24日 影響範囲11.8%

最初(2011年2月24日)はファーマー・アップデートと呼ばれた。SEO業界で有名なDanny Sullivan氏が命名。コンテンツ・ファームを「耕す」事からその名がつけられたが、後にGoogle内でのコードネームが「パンダ」であった事が判り、パンダ・アップデートと呼ばれることになる。

パンダアップデートの実行目的は「コンテンツファームの駆逐」「質の低いサイトの評価を見なおす」ためだったが、最初のアルゴリズムはまだ問題も多く、オリジナルコンテンツサイトもランクダウンしてしまう事態となった。

パンダアップデートの主目的

コンテンツ・ファームの排除。ほとんど役に立たない、どこかの日記の切れ端のような無意味なコンテンツを大量生産し、そこにキーワードを紛れ込ませる手法を使用していたコンテンツの大量生産によるキーワードの不当な上位独占を排除させるのが狙い。

● ペナルティ

・ほとんどが複製、コピーであるページ。
・低品質なプログラムによって自動生成した文章。
・タイトルや頻出キーワードと内容がまったく合致していないページ。
・信憑性が低いページ
・低品質なページへのリンクを多く含むページ

● 見直し

・優れた分析と調査に基づくコンテンツ

その後のパンダアップデート

パンダアップデート2.0 2011年4月11日 影響範囲2%

影響範囲2%は少ないように感じるかも知れないが、当時は、初回の12%+2%であったため、ダメージが増大したサイトが日に日に増えていった状況。英語圏外の言語にも適用したが日本への影響は少なかった。

パンダアップデート2.1 2011年5月10日 影響範囲 不明

併せて、Google Webmaster Central に質の高いコンテンツの23の指針について述べている。
http://googlewebmastercentral.blogspot.jp/2011/05/more-guidance-on-building-high-quality.html

この内容は鈴木氏の「海外SEOブログ」に日本語訳がある。(素晴らしい!)

パンダアップデート2.2 2011年6月16日 影響範囲 不明

この後のアップデートは大半が調整。主な調整は、コンテンツ元の評価が下がっていることに関し改善を続けている。コンテンツファームの駆逐は進んでいる。以前よりスパム判定からのリカバリが困難な事に気付き始める。

パンダアップデート2.3 2011年7月23日 影響範囲 不明

パンダアップデート2.4 2011年8月12日 影響範囲 不明

日本語以外のほとんどの言語に展開。まだ日本ではワードサラダや低品質の記事が上位を占めている。

パンダアップデート2.5 2011年9月28日 影響範囲 不明

英語圏ではリカバリしたサイトが再度陥落。

パンダアップデート2.5.1 2011年10月3日 影響範囲 調整(2%)
パンダアップデート2.5.2 2011年10月13日 影響範囲 調整
パンダアップデート2.5.3 2011年11月9日 影響範囲 調整(1%未満)

パンダアップデート3.2 2012年1月28日 影響範囲 不明

年が変わりバージョンが変わっているが大きな変更は無かった。以後同。

パンダアップデート3.3 2012年2月27日 影響範囲 不明
パンダアップデート3.4 2012年3月23日 影響範囲 (1.6%)
パンダアップデート3.5 2012年4月19日 影響範囲 不明

4/16 にペンギンアップデートを実行しており 関心はそちらに流れている。

パンダアップデート3.6 2012年4月27日 影響範囲 不明

パンダアップデート3.7 2012年6月12日 影響範囲 (1%)
パンダアップデート3.8 2012年6月26日 影響範囲 不明

パンダアップデート(言語アップデート) 2012年7月19日 影響範囲(4%~5%)

18ヶ月遅れて、日本に上陸
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/07/google.html

微調整が続いていた事もあり、過去1年で最も大きなアップデートとなった。

パンダアップデート3.9 2012年7月25日 影響範囲(1%)

再び調整モードへ

パンダアップデート3.9.1 2012年8月19日 影響範囲(1%)
パンダアップデート3.9.2 2012年9月18日 影響範囲(0.7%)

パンダアップデート#20 2012年9月27日 影響範囲(2.4%)

この回から#(ナンバー)になってますね。。。理由は、不明。

特殊(日本アップデート) 2012年10月23日 影響範囲(5%)

再び大きな変動。パンダでは無かったが、日本語のスクレイピング・フィルタを強化した。

パンダアップデート#21 2012年11月5日 影響範囲(0.4%)
パンダアップデート#22 2012年11月21日 影響範囲(0.8%)
パンダアップデート#23 2012年12月22日 影響範囲(1.3%)
GoogleはXmasプレゼントのつもりだったかも知れないが。

パンダアップデート#24 2013年1月22日 影響範囲 不明
パンダアップデート#25 2013年3月15日 影響範囲 不明

この2013年3月15日のアップデートが手動アップデートの最後になった。
この後はメインのアルゴリズムに組み込まれる。

パンダアップデート#26 2013年7月18日 影響範囲 不明
#2013/7/19 追記 最新パンダアップデートのアルゴリズム更新。

自動化されたパンダとは

定期的にパンダアップデートが発生している状態。アルゴリズムを実装しただけでは機能しません。定期的に膨大な量のインデクスに適用する必要があります。(実装と実行は異なる。)自動化されると全てのインデクスを対象に予告なく自動的にフィルタリングを行う事になります。

現在は1ヶ月の内10日間ほどパンダが活動しているそうです。週末の変動はパンダが関与しているケースも多いかも知れませんね。アルゴリズムは常に改善されていますから、騒がれなくなった=やっていないという事では無いのでご注意を。