SEO対策のキーワード選定は教科書通りに行かない事が多いですね。幾つかのポイントをしっかり押さえないと、期待したトラフィックは得られません。今回はSEO対策で本当に押さえるべきキーワードの選び方についてです。

多くの場合、キーワード選定手順は以下のようになるでしょう。

1)自分のビジネスに結びつくキーワード候補を幾つか挙げる。
2)それをAdwordsのキーワードツールで調べて、月間検索数と競合性を調査する。
3)競合性が低いが、月間検索数がそこそこあるキーワードをピックアップする。
4)実際にキーワードを検索して、上位サイトを確認する。
5)意図した「SEO対策が行われていない」、「十分なコンテンツが揃っていないのに上位に入っているサイトが多い」のは狙い目を絞る。
6)選定したキーワードを軸に内部対策をしっかり行ったコンテンツを作成する。

で、間違ってないのですが ー

まず 「3)競合性が低いが、月間検索数がそこそこあるキーワードをピックアップする。」 について。

これは、「月間検索数がそこそこある行動を伴う表現があるキーワードを選定する」のがポイントだと思います。

このサイトにも色々なキーワードが入ってきますが、上位に上がりやすく、クリックが伴うのは全て「行動表現」が入ったものでした。

例えば
「robots.txt 書き方」

月間検索数は僅か500。極めて小さな検索数で、これ一つでは、ごく僅かなトラフィックしか運びません。しかし、他のキーワード群とまったく異なる動きをします。

スクリーンショット 2013-06-26 0.54.57

上記の通り、クリックレートが12~20%間を推移して、一般的なワードと比べると遙かにスペックが良いのです。こうしたワードが数十積み重なれば、超ビッグキーワードでも実現できないようなトラフィックを運びます。

スクリーンショット 2013-06-26 0.54.48

対象的なのが「SEO対策」です。おそらく「SEO会社」を探して居るであろうユーザに「レファレンス系の記事」が多いこのサイトは、あまり魅力を感じないでしょう。同じSEO対策でも「自分で」とか「無料で」が付いた場合と大きく異なります。あるいは「検索で順位を上げる方法」のような書き方の方が遙かにクリック率が良かったりします。

また、順位との相関関係も明白です。

SEO対策」は月間検索数 70,000 ですが、2ページ目はその25%しか見ないため、18,000まで落ち込みます。さらにクリックレートはよくても2%未満であるため、トラフィックは300前後。結果、日に10ユーザ程度しか運んでいないため、月間検索数500のワードにも単体では及ばない事になります。

「SEO対策」は、月間500程度の超スモールワードに比較すると、15位(2013/6現在)でもかなりの施策が必要でした。おそらく、このリソースを他に割いたら、10ワード程度の超スモールキーワードは上位に運べるのではないかと思います。しかもトラフィックは10倍獲得できるわけです。

キーワードを選ぶときは「行動ワード」を選びましょう。