Googleには検索オプションで検索期間を絞れる方法があります。トータルの指標とは異なり、特定期間でのコンテンツ(ページ内キーワードとテキストの評価)に対する評価を確認できます。この検索期間を利用した一時的な評価を確認することは、将来の順位の一部を暗示していてSEO対策の早期指標としても活用できます。

スクリーンショット 2013-07-17 19.35.43

002

Google検索の検索オプションで検索期間を絞る事で該当期間の順位を確認出来ます。あまり、価値を感じない人も多いと思いますが、実は一定の評価を確認するのに役立つのです。

検索オプションで期間を絞ると変化するSEO対策の評価項目

【無効または評価ポイントが下がる項目】
・ドメインのオーソリティ評価
・ドメイン全体のキーワード評価
・古いバックリンク
・ドメインの完全一致度合い
・更新されていないページの評価
・ソーシャルブックマークなどの影響
・経過年数による評価

【評価ポイントが上がる項目】
・更新日時などフレッシュさによる評価
・ページ単体が持つキーワードに対する評価
・期間内のソーシャル言及数
・コンテンツそのもののグーグルから見た価値

等があります。順位に影響するドメイン関連やバックリンクの評価が低下するため、コンテンツ(ページ)に対する評価やソーシャルネットワークからの評価に大きく影響されます。期間が短くなる程、評価要素が減っていると考えれば判りやすいかと思います。

1時間以内

006

上記はわかりやすい例です。1時間以内の評価は、ほとんどキーワード・テキストとの合致とニュース性でのみ判定されています。このため、タイトルが「エキサイトブログ (blog)|メンズファッション新着記事」であっても参院選で表示されます。

1時間以内は該当がゼロも多いため、参考とはしませんが、Googleが最初のインデクスでどのように評価しているか、どのリリース媒体がそのキーワードに強いのかを確認するのには使えると思います。

次が24時間以内 ー

007

少しリアルな順位に近づきますがWikipediaや固定ページ(この場合は参院選の特集ページなど)は登場しません。
例えば時事性の低い「SEO対策」等では

スクリーンショット 2013-07-17 19.47.45

ここではブログの優位性が影響を及ぼしています。PingさらにはPubHubSubbub(略称PuSh)等、Googleにシグナルをいち早く渡せる仕組みを持っている方が上位に上がる可能性が高くなります。また、この時点から「更新日時」が重要な意味を持つようになります。
つまり24時間以内という枠で確認可能なのは、PingやPuSH等、速報性の高いシステムを有している場合、同じキーワードであっても順位変化をもたらす可能性があるという事です。

この時点で既に有効な内部施策は「タイトル」です。

次が1週間以内と1ヶ月位内 ー 更新頻度とソーシャルの評価が問われる期間

スクリーンショット 2013-07-17 19.48.08
スクリーンショット 2013-07-17 19.48.39

まだ、テキストアンカーのバックリンク評価が十分に加わっていなかったりして、ソーシャル系の評価が高くなる傾向があります。この期間の外部施策は順位に影響を及ぼし始めています。Googleが紐付けるまでに時間が掛かるため参考程度ですが、1ヶ月程度経つとリンク施策の評価が読み取れます。ソーシャルの評価の方が認知が速いというのも判ります。

そしてー1年位内 ページの実力が問われる期間

スクリーンショット 2013-07-17 21.59.31

個人的には、この期間で上位に表示される記事に、そのキーワードで上位を獲得でき、かつ長期にわたってSEO対策として有効なスキームが存在すると考えています。ドメインの評価は強くないので、純粋に「コンテンツ(キーワードの展開)」「ソーシャル」「その期間の外部対策」で上位に来ているサイトです。特にコンテンツの内容と構造には感心する「良記事」も多いため、そしていかにソーシャルシグナルが重視されているかを確認するためにも定期的にこの期間でトラッキングキーワードを確認するように注意しています。

あくまでもページに対する評価だけで、これに他ページとの因果関係やドメインの評価が加わると順位は大きく入れ替わるので、その点はご注意下さい。

ちなみにこの記事を書いたときにSEO対策は8位でしたが1年間では10位でした。上位には参考になる記事も多く、もっと高く評価されてもいいのに、ドメインとバックリンクでこんなに評価が変わってしまうのだなとつくづく思います。