インハウスSEOとは早い話「雑用」です。少しばかりのITリテラシとマーケティング知識が必要ですが、ハードルは決して高くありません。しかし、SEO対策を進めていく上では根気と継続的な学習と調整力が問われます。特にSEO対策を意識せずにサイト運用してきた場合、最初にかなりの時間と労力を割かれることになります。

インハウスSEOの強みは、自社サイトのSEOに集中できることから、よりリスクの少ないSEO対策を継続的に行えることにあります。
しかし、コストセンターでもあり、多くの人材を割り当てることが困難で、かつ、専任担当者を付けることが難しい業務です。またサイトのページ改変が必要なため、決定事項の多く決裁者の判断が求められ、組織としての運用が難しい場合もあるでしょう。

ネット社会の今、インハウスSEOは生命線とも言えるのですが「SEO対策」のネガティブなイメージが先行してしまい、ダーティな仕事に見えるのも問題と言えるでしょう。

実際には技術職で有り、コーディングやサーバ管理〜テキストライティング、コンテンツ管理まで、サーバ管理とマーケティングの双方を繋ぐ事が出来る知識が必要になります。ですが、独学で可能です。特に内部対策が重視される現在の検索エンジン対策はインハウスSEOにしかできない事が沢山あります。

【最低限必要な技術知識】
・HTML4/XHTML/HTML5/CSS2/CSS3マークアップ

HTMLが本当に初心者なら専門書を入手して読みましょう。いい加減なマークアップでもブラウザはそれなりの解釈をしてくれますが、技術的に深い部分になったとき思わぬバグや仕様に悩むことになります。

<!DOCTYPE>とかDTD宣言とか、文字コードの問題など、見落としがちな部分も重要です。あと、タグの中にタグを入れる入れ子構造にもルールがあります。最初にルールを頭に入れれば、タグは検索や辞書補完で何とかなります。

HTMLクイックリファレンス:http://www.htmq.com
タグインデクス:http://www.tagindex.com/index.html
CSS Happylife:http://zero.css-happylife.com/
HTML文法チェック・バリデート:http://validator.w3.org
CSS文法チェック・バリデート:http://jigsaw.w3.org/css-validator/

【最低限必要な管理ツール】
Google Analytics:https://www.google.com/analytics/

■参考:最初に設定しないと絶対損する!Google Analytics 9個の必須設定&解説

Google ウェブマスターツール:https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
■本ブログ記事:Google ウェブマスターツール登録方法

【ブックマークした方がいいSEO系ツール】
最初に順位チェックに目が行きそうだが、それは、最初のタスクでは無く優先度も(実は)低いです。最終的には順位アップを目指すのですが、それは基礎が出来てから。

SEOチェキ:http://seocheki.net
Open Site Explorer:http://www.opensiteexplorer.org
aguse:http://www.aguse.jp/

■本ブログ記事:その他 SEO対策ツール(2013年7月版)

【参考サイト】
Google ウェブマスター向け公式ブログ:http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp
Google ウェブマスター向けチェックリスト:https://support.google.com/webmasters/checklist/1095542?rd=1
Google ウェブマスター向けガイドライン:https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja

■本ブログ記事:Googleウェブマスター向けガイドラインの補足

【SEOを考慮したサイト構造の基本】
SEO 検索エンジン最適化 – by 住 太陽
http://www.searchengineoptimization.jp

住 太陽 氏のサイトは書いてあることも重要ですが、サイトそのものがSEOとしてお手本となる構造です。ぜひ構成や、メニューの位置、ページ遷移、ソースのコーディングに至るまで研究する事をお薦めします。