GoogleサイトのAdSense提供が終了することになったようです。もともとGoogleサイトは規約違反のAdSenceユーザが多く、度々問題を起こしていました。
そもそもGoogleサイトとは?
http://www.google.com/sites/help/intl/ja/overview.html
Googleサイトは「GoogleのWebサイト」を指すのではありません。「Googleサイト」というサービスの名称です。紛らわしい・・・。
GoogleサイトはGoogle Appsサービスの一つとして提供しています。初期は簡単なサイト作成サービスとして、他のサービス「Google Checkout」や「Google Site Optimizar」等との利用もガジェット形式で一部可能でした。謳い文句は「簡単」ですが、ブログでも無く、ホームページ作成ツールでも無く(HTMLを使う事自体に規制がある)、WikiのようでWikiでなく、まともなヘルプも少なく、デフォルトのテンプレートはパットせず、使い方は複雑で一般的ではありません。
GoogleサイトのAdSence問題
しかし、Googleを冠していることや、無料である事、「AdSence」を埋め込むことが可能であったため、一部の広告スパマーが悪用していました。度々 ポリシー違反が指摘され、利用停止されるサイトもありましたが、無料のGoogle Appsの一機能でも有り、辞めるに辞められないというジレンマもあったようです。
2013年に入ってから、Googleは広告プラットフォームの再編成を前提に大きなサービスの統廃合を繰り返しています。「Adwordsエンハンストキャンペーン」「キーワードツールの公開を中止」「iGoogle、Googleリーダーの停止・中止」「Google CheckoutをWalletに統合」「Googleショッピング完全有償化」etc..
狙いはスマートフォン
スマートフォンの急速な拡大を背景に、スマホベースの広告プラットフォームの再編成とショッピング系サービスの再編成を優先して行っています。セキュリティやユーザ・メリットの視点から、ポリシーの強化を行うことでリスク損失を軽減し、同時にユニバーサルプラットフォームでの早期マネタイズを急いでいました。今回のAdsence終了も、おそらく、その一環でしょう。
そもそもスマホサイトの対応も最適化まともに出来ず、現在のGoogleのポリシーから大きく外れてしまったGoogleサイトにスパムが多いAdSenceを置く事に負担を感じていたのだと思います。
紛らわして話題に
まるでAdSenceそのものが終了するかのような表現に、どきっとされたか方も居るでしょうが、AdSenceが終了するわけではありません。「Googleサイト」内でのAdSenceが利用出来なくなるだけです。