originally posted to Flickr as Ryuichi Sakamoto Photo by Joy Ito CC BY
Google画像検索にライセンス・フィルタリング機能がつきました。「坂本教授」のCC BYを例にクリエイティブ・コモンズについて確認しましょう。
本当にこの写真使っていいんですか? 色々と駄目なんでしょう?
クリエイティブコモンズ
著作権は撮影者にあり、撮影者がクリエイティブコモンズ(Creative Commons)として許諾をしている場合、特定の条件下で著作者の許諾無く利用可能です。
冒頭の坂本龍一さんは クリエイティブ・コモンズ CC2.0 BY / Wikimedia Commons:ライセンシング として公開されています。
クリエイティブ・コモンズとは
著作物の適正な再利用の促進を目的として、著作者がみずからの著作物の再利用を許可するという意思表示を手軽に行えるようにするための さまざまなレベルのライセンスを策定し普及を図る国際的プロジェクト およびその運営主体である国際的非営利団体の名称である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/クリエイティブ・コモンズ
▼ 公式 クリエイティブ・コモンズ
http://creativecommons.org/licenses/
▼ クリエイティブ・コモンズ・ライセンスって何? Flickrの設定はどうすればいいのか。
http://digibibo.com/blog-entry-2294.html
多くはFlickr等の設定がCC-BY(たぶん最も緩いライセンス)になっているため、Google画像検索の新しいライセンス絞り込み機能が商用利用可能になっているのだと思います。しかし、FlickrのCCライセンスをよく理解して設定されたのかが判りません。
パブリックドメイン(公有)とは
パブリックドメイン(公有)は著作権の制限を受けない創作物を指します。しかし著作物内のモデルには肖像権等の他の権利を有しており「責任の及ばない掲載自由では有りません」。
知的財産権を侵害しなくても、利用が所有権や人格権などの侵害を伴う場合は、その限りにおいて自由に利用できるわけではない。 -Wikipedia パブリックドメイン
▼ パブリックドメイン Public Domain Mark 1.0
http://creativecommons.org/publicdomain/mark/1.0/
▼ パブリックドメイン CC0 1.0 Universal (CC0 1.0)
http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/
ウィキメディア Commons:ライセンシングとは
ウィキペディアと同じくウィキメディア財団による姉妹プロジェクトであり、『すべてのウィキメディアプロジェクトをはじめ、誰でも自由に利用できる画像・音声・動画、その他あらゆる情報を包括し供給する』ことを目的とする。
http://commons.wikimedia.org/wiki/Commons:ライセンシング
ライセシングにも有る通り「ウィキメディアコモンズ」ライセンスで供給されている写真は、著作権者が商業利用も含む二次著作権まで著作権者の同意無く掲載可能なメディアを指します。著作権者が要求する時のみ、著作権表示が必要になりますが、利用に当たってはWikipediaの精神を引き継ぐものです。
商業利用NGとしたものは原則、Commons:ライセンシングに「ふさわしく無い」とされています。
複雑な権利関係を整理するのに判りやすいチャートが以下になります。
この画像はCC-BY-SAのMagnus Manske「ウィキメディアのコンテンツ再利用についてのチャート」を元に編集しています。(転載可・改変不可)
Google画像検索の絞り込みは?
便利そうに見えるけど色々危険ぽいっと感じます。正しく運用しないと、色々面倒なことになるので著者まで辿って、意図してライセンシングしたのか、確認した方が良いかと思います。
確認が必要ならクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの意味が〜
そうですよね。だから啓蒙活動にあたる必要がありますね。誰も不幸にならないライセシングシステムが必要です。これは画像のみならずテキストの盗用問題や、複雑な著作権の権利関係を明確にする上でも必要ですね。
▼ クリエイティブ・コモンズ検索
http://search.creativecommons.org
今回のGoogle画像検索のライセンス絞り込み機能もベースはここに有ります。
Google画像検索
ライセンス絞り込み機能は「Google画像検索」で以下のメニューから使えます。
これなんか怖すぎて使えません。