マット・カッツ氏が今回もSEO対策を目的としたゲスト投稿の是非について述べました。直近では「つぎはぎコンテンツ」や「ブログコメント」にも言及していて「ゲスト投稿」という名のWebスパムを排除したいようです。

マット・カッツ氏の発言の要旨は ー
・ゲストブログからの被リンクだけでリンクビルディングするな。
(偏ったシグナル、割合の問題)
・むやみに掲載依頼のメールを出しまくるな。
・1つの記事を使い回すな。
という事です。

ゲスト投稿については複数回言及しておりGoogleとしては「実態がリンク売買やWebスパムであるコンテンツは許しがたい」ようです。大手メディアへの掲載や著名人の有料記事などは別格でしょうが、それに関しても「使い回すな」との考えです。

今年の6月に、密かにウェブマスターガイドラインも修正しています。

PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。

ありとあらゆる詭弁と可能性を潰しています。まだ明確な事例は無いようですが「ストップ!コンテンツ売買と言う名のリンク売買」「ストップ!コンテンツスペース無料と言う名のスパムネットワーク構築」が意図のようです。

確かに「外部コンテンツ提供」という名のリンク売買は活発になっています。ペナルティを免れるための詭弁ですが「Googleはこれらを排除できない」のかも知れません。

特にゲスト投稿は「本人がSEOのためだ」と言わない限り正当なものです。むしろ、唯一に近い能動的なリンクビルディング手法であると思います。

ブラックハッター視点で見ると、「メディア構築の役割を持った会社」と「ゲストブログをライティングするコンテンツ提供会社」が結託すればトラフィックに依存しない売り上げを担保できます。

トラフィックに依存しないので広告よりも遥かに効率的に売り上げを獲得できる可能性があり、悪いメディア会社は始めているかも知れません。

ペナルティとなる(外見上の)理由は「豊富で不自然なアンカーテキスト」のみ。

低品質とされる例:市場には多くの婚約指輪が流通しています。結婚式を開くなら、最高の指輪を選ぶべきです。また、ウェディング ドレスを購入する必要もあります。

また、コンテンツがブログの主題と一致していないキーワードのアンカーテキストが含まれる場合もスパムと言っているようです。

どちらも、本気でブラックハットな方達には、なんとでもなりそうなラインです。だからコンテンツを使い回さない限りペナルティには出来ないかもしれません。

でも、このままエスカレートして本来気にする必要の無かったウェブ・プロモーションの世界もSEOスパムに巻き込まれるのは嫌だな〜と個人的には思います。その当たりの「せめぎ合い」が次のポイントになるかも知れませんね。