ドメイン年齢(ドメインエイジ)とは?
ドメイン取得時を起算日とし経過してからの維持期間を指す。延長して保持続ける必要があり、失効するとリセットされる。
このドメイン保持期間をドメイン年齢と呼ぶ。
Googleには検索順位を決める際に多くの「フィルタ」を掛けることでふるい落とす。その中に「ドメイン・エイジ」のフィルタが存在していると考えられている(Googleは否定している)。取得してから半年から1年は、このフィルタが原因で上位にランキングできない可能性がある。但し、絶対では無い。影響力が明確で無い要素の1つである。
2010年以前 ドメイン関連のエイジング・フィルタは強い影響力を持っていたと思われる。多少はパークドメインも有効であった。
Is Domain Age An Important Google Ranking Factor in SEO? DECEMBER 30TH, 2009
http://www.hobo-web.co.uk/is-domain-age-an-important-google-ranking-factor/海外SEO情報ブログ 「ドメインエイジはどのように決まるのか?」 2010年10月27日
http://www.suzukikenichi.com/blog/how-does-google-determine-domain-age-and-is-it-important-for-ranking/
2011年 パークドメインとコンテンツのあるドメインは区別しているとGoogleが明言している。
2013年 4月 時点 影響力は薄れてきていると思われる。それでも多少は順位に関する影響力がある。
ドメインに関するSEO
1.ドメイン年齢
単純にドメイン取得日からの経過時間。放置したり、意味の無いパークドメインの広告コンテンツが表示されている時間経過もこれに含まれる=あまり重要な要素では無い。
有用なコンテンツを僅かでもインデクスした後の経過時間は評価要素の一つになる。ドメイン取得日よりGoogleのインデクス経過時間の方が重要。
2.Whois登録〜公開期間
Whois参照ができないケースも有るので、影響度は薄いと思われる。
上述の鈴木氏のブログの纏めにもあるように、「参考にはしていない」らしい。
3.ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)
多くのSEO記事を見る限り、「.comが優位、.infoは過去にスパム悪用されたため不利。」 ーという記事が多い。おそらく、そういう時期もあったかもしれないが、「ドメインを取り直す」「敢えて.comだけにこだわる」必要は極めて薄いと思われる。
4.国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)
多くのSEO記事を見る限り、該当言語の国に関しては「ccTLD」が有効なケースも多いとある。多少の正当性があると思われるが、こちらも順位に関する影響力は低いと思われる。
5.ドメイン(サーバー)のIPアドレス
SEOには、ほとんど関係が無いと思われる。もし、特定のIPにサーバがある事で不利に感じるような事があるなら、それはIPが原因では無く、転送速度と表示速度が原因では無いだろうか。(速度は順位に影響を与える)
6.ドメイン過去履歴 (IPアドレスの変更履歴や頻度)
常識の範囲内であればSEOには、ほとんど関係が無いと思われる。1カ月に数回も移転しているような場合等は常識外だと思います。
7.ドメイン過去の所有者(過去所有者の履歴や変更頻度)
偶然、取得したドメインが過去のブラックリストにあったとしたら、多少は可能性はある。ただ、容易に過去のリストを参照できるわけでは無いので、善意の人が巻き込まれるような評価は無いと思われる。
そもそも、それを気にする人はSEO屋さんでオールドドメインに興味がある人たちだろう。
8.同一IPを使用する別ドメインとの関係
おそらく関係ない。関係があったらホスティングのサーバーやクラウドシステムを利用できなくなるから、関係ない。
9.ドメイン名の長さ(文字数)
おそらく関係ない。これが、関係あるという指摘があるとしたら下記の項目「ドメインに含まれるキーワード」との関連性があるためと思われる。
長すぎると、記憶しにくいので、親和性が低く、スペルミスも誘発するので、結果としてトラフィックを下げる一因になる。そうした観点からは短い方が良い。が、SEOに直接の影響は無い。
10.ドメインに含まれるキーワード
関係がある。影響度が大きい。しかも、Googleはその影響度を軽減し、過度のウェブスパムを排除するためキーワードの完全一致をチェックし一定のペナルティを課すフィルタが存在する。
【参考】 EMD アップデート
完全一致ドメインSEOはEMDアップデートで終わり? SEO Japan 2012年9月
http://www.seojapan.com/blog/emd-updateEMDアップデート: 低品質な完全一致ドメインの評価を下げるようにGoogleがアルゴリズムを変更 海外SEO 2012年10月http://www.suzukikenichi.com/blog/google-exact-match-domain-algorithm-update/
11.サブドメインに含まれるキーワード
関係がある。「サブドメインとサブディレクトリのどちらがSEOに強いか?」などの言及はGoogle自身も含め、非常に多く存在する。言及数も多く、Google自身が「YesにしろNoにしろ言及したものは、過去に影響があったか、今もある」というケースが多い。
新コンテンツは別ドメイン名? サブドメイン? サブディレクトリ? SEO的に検討する 2009年
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/02/19/5011『サブドメイン』と『サブディレクトリ』どちらがSEOの面で効果が? インデックス・クロニクル 2012年8月
http://www.index-chronicle.com/chronicle/seo/subdomain-and-subdirectory/
12.キーワードが含まれる日本語ドメイン
たぶん関係がある。少なくとも日本語ドメインは日本語のワードとして理解し、一定の評価を受けるアルゴリズムは存在しているようだ(事実関係を裏付けるものは無い)。
このドメイン名称・URL関連のSEO効果は、大なり小なり有る。「キーワードが検索結果でボールディングされる」項目は全て多少の影響があると考えて間違いがなさそう。
なぜ、それが判っていてGoogleはこの部分の評価を強くしているか?
「コンテンツの内容が一目でわかるのが好ましいとされている中で、ドメインやディレクトリのネーミングも、そのナビゲーションに相当する重要な項目だから。」
【SEO対策の基礎学習 目次】
- 【学習】SEO対策の基本アプローチ
- 【学習】SEO対策の基本アプローチ|ローカル検索
- 【学習】サーバとSEOの関係性
- 【学習】ドメインとSEOの因果関係について
- 【設定】ドメインの選定
- 【学習】ページランク
- 【設定】Googleウェブマスターツールの設定
- 【設定】robots.txtの書き方
- 【内部施策】titleタグの設定とキーワードの配置
- 【内部施策】descriptionの設定とキーワードの配置
- 【内部施策】スマートフォン対応サイトのSEO対策
- 【学習】検索クエリの理解|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】DO-KNOW-GO|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】Googleがコンテンツを評価する5段階指標|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】ウェブスパムの定義|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】SEO対策でやってはダメ。キーワードスパム|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】リダイレクトスパム・広告スパム|Google検索品質ガイドライン
- 【内部施策】スマートフォン対応サイトのSEO対策 – 詳細解説
- 【内部施策】ページ表示速度を高速化させる17の方法(HTML/CSS篇)
- 【内部施策】ページ表示速度を高速化させる方法(サーバ・プログラム篇)
- 【外部対策】SEO対策の基本事項を再チェック