SEO対策における中古ドメインの考察(2回目) | 最新のSEO対策ならSEO JUMP


SEO対策でサイト順位を上げる手段として中古ドメインの売買が取り上げられることがよくあります。事例を元に、中古ドメインが抱えるリスクについて紹介していきたいと思います。

【前提】そもそも中古ドメインから作為的に被リンクを貼ること自体がスパム行為です。よって、この記事に書いた内容はクリアしていたとしてもペナルティを受ける可能性があります。

ドメインが削除されたらどうなるか?


一度削除され、復旧猶予期間も過ぎて完全に失効するとリセットされます。

例えばGoogleの場合、Google自身がレジストラですから、その情報はいつでも取得可能です。
ドメインの過去の活動:ドメインの評価を引き継ぎたいならリセット前に取得する必要があります。

45日間のレジストラ保有+30日間の猶予期間+5日間の削除期間で最大80日間はリセットされず、評価も変わらず、一般登録もできないこの期間に「移転」する、または移転後「保持し続けている」のが中古ドメインです。

最大80日間は文字通り最大であり、この期間は前回の解説の通りレジストリとレジストラが合意して決めた期間になります。

汎用JPは月末で失効扱いとなり、その後オークションとなり、買い手がつかなければリセットとなります。
(稀にレジストラ自身のパークドメインになります。)

ドメインオークションの存在

価値を見極め妥協しうる価格でドメインを購入するのがオークションです。

原則、リセット前のドメインを、そのまま引き継ぐことができます。オークションの価値はリセット前ドメインであるという事です。

その中には、極めて価値が高いものが「極めて稀な確率」で存在します。

それ以外は、何らかの特徴に価値を見出して買われるものもありますが、これも少数派です。
・非常に短いドメイン名
・自分が欲しかったドメイン名など

しかし、多くは全く価値がない、またはスパムとして不良債権となったドメインです。

例えば、.comだけで実に3,000~8,000が毎日失効期限を迎えています。年ではなく毎日です。この情報は米国の大手ドメイン・レジストラGodaddyが運用している中古ドメインリストでも確認可能です。

期限切れ直前の中古ドメインと期限切れパークドメインの一覧
http://www.expireddomains.net

おそらく初めてこれを目にする人は「ページランク6のドメインがこの価格で買えるの?」と思うでしょう。買い手がついていないページランク(PR)6なら買えます。その値段で。ページランク(PR)6ともなると、通常は数百ドルになります。

宝を取りこぼすはずがない|SEO視点

効率よく中古ドメインを取得するチャンスですから、SEO業者もそんな宝を見逃すはずがありません。

もし、他のドメインよりはるかに入札価格が安く、数時間後に期限が切れるなら、それはSEO業者がNGと判断したドメインです。

期限直前に入札してくるので2日以上の期間猶予がある場合は買い手がついていないように見えますが、期限直前に入札して来ます。

SEO業者がNGと判断したドメインには「SEOの裏ワザとして」よく言われているような特徴をいくつも持っている場合があります。
・ページランク(PR)が高い
・ドメイン取得時期から数年が経過している。中には10年のものも。
・バックリンクが大量にある。
・mozやMajestic SEOの評価も高い

【注意】この記事は買うことを薦めているのではありません。こうしたアプローチよく観察していくとどのようにしてスパム化していくか、何に問題があってドメインの更新が止まるのかを理解するのに良い材料が揃っているからです。

実例:とある中古ドメインの顛末

スクリーンショット 2013-08-17 21.14.04
上記は、http://www.expireddomains.netで抽出したドメインをOpen site explorerで確認したものです。

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決して悪い条件ではないのに$12。 Wayback Machineの記録年は2003年なので10年以上経過しています。

オークションの金額情報が古い場合もあるので実際にGodaddyで確認しましたが、翌日まで1bid$12でした。

さて、結構な数のバックリンクが付いているのに、所有者はなぜ手放したのでしょうか?

最初は一般的なサイトだった

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取得直後のキャッシュを見ると、このサイトは宗教系の本を紹介するためのサイトだったようです。
それが、2011年ごろに所有者が移転してリダイレクトされています。

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Pay Day Loanのサイトにリダイレクトです。ページランクの転送を行っていましたが2013年、それもやめています。スパムと判定されないように配慮したのか、広告的な表示に切り替えてサイトへの評価転送を行っています。

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しかし、これもPay Day Loanアルゴリズムでスパムになったのでしょう。最後はドメインを手放すことを決めたようです。

それでもmozやMajestic SEOは高評価

それでもmozMajestic SEOなどでは高評価でした。mozのバックリンク認定はかなり厳しいらしく、そこで1,000以上となれば結構な数です。実際には数倍のリンクが存在していました。

キャプチャのトップに有るjugem.jpは、その先を追ってみると全く関係のないブログのコメント欄にたどり着きました。コメントスパムです。ブログ管理者は全く知らないところでリンクスパムに利用されていました。日本の無料ブログサービスで放置されたコメントスパムは非常に多いようです。

現在、コメントスパムはGoogleがターゲットしているスパムの一つであり、もしスパム判定されればコメントを開放している側にもペナルティが及びます。

今回mozが高い評価のままだったのはmozの更新が間に合わなかったためと思われます。(30~90日間評価が変わらない。)


結局 全てのスパムが詰まっていた

ページランクそのものは高くなかったものの、調べてみると多くのスパムが詰まっている典型的なパターンだったのでご紹介しました。

リダイレクトスパム
コメントスパム
広告スパム
Pay Day Loanスパム etc

今回の事例はわかりやすい方だと思います。中古ドメインに潜むリスクを知る上でご参考になれば幸いです。


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