スマートフォン(スマホ)端末=簡単に持ち歩ける高機能デバイスにより外出時のブラウザ検索も非常に多くなりました。スマートフォン(スマホ)に向けたモバイルのSEO対策も必須です。誤った施策で順位を落とさないように、正しいモバイルサイトのSEO知識を身につけましょう。
● Googleの検索クローラーは3種類存在する。
A. パーソナルコンピュタ(PC)用(正確にはスマホ/ガラケー以外のサイト全て)
B. スマートフォン(スマホ/モバイル)用
C. 従来携帯機用クローラー
古い情報と最新の情報が入り乱れていて混乱する方も多いようなので2010年当時のスマートフォン(スマホ)対応サイトのSEO(Search Engine Optimization 検索エンジン最適化)と2013年4月現在のGoogle SEO対策 について記載します。
【2010年時点でのスマートフォンSEO /モバイルSEO】
● PC用とスマートフォン(スマホ)用は、最終的に統合されて検索結果の評価となる。よって多くの場合、PCと同じ施策が通用する。
● PC用とスマホ用の評価は、ほとんどの場合プラスの相互作用をもたらす。
● PC用とスマホ用のサイトが異なる場合、リダイレクトやcanonicalでPC用サイトに評価を移せば問題は少ない。
● 従来携帯機用クローラーは従来携帯機からの検索結果に反映される。
● 従来携帯機用の検索結果は、PC用・スマートフォン用の検索結果には影響しない。
● 携帯向けサイトからの流用であれば、早期にモバイルサイトに対応できる。また、速度の点でも携帯サイトを流用した方が有利。
● Googleはスマートフォン(スマホ)用の検索ボットを動かし始めた頃から、「スマホ用に特別なモバイルサイトSEO対策をしてはいけない」と言っていた。
【2013年時点でのスマホSEO】
● 各デバイス(PC、スマホ、タブレット、携帯電話)にユーザインタフェースが最適化されている方が検索エンジンの評価は向上しやすい。
● レスポンシブ・デザインの認知、普及によりワンソース・マルチユースのサイトが増加している。Googleもその有用性を認めている。
“レスポンシブ・ウェブデザインを使用すると、次のような利点があります。
PC 用のページとモバイル用のページを単一の(同一の) URL とすることができるため、ユーザーにとってはシェアやリンクが容易であり、Google のアルゴリズムにとってはコンテンツを適切にインデックスできるようになります。
ユーザーエージェントの異なる Googlebot ごとにページをクロールする必要がないため Google がより効率的にコンテンツを発見することができます。” -Google Webマスターセントラルより
● その場しのぎのテンプレート・デザインから、独自デザインへと大きくシフトしたモバイルサイトが増加。逆にテンプレで作れるお手軽モバイル・サイトが減少しつつある。
● 重いモバイルサイト(ロード時間の長いサイト)は、やはり嫌われる。だからといって、情報量の少ないページレイアウトはもはや通用しない。モバイルサイトのデザインにはユーザ自身が厳しい評価をするようになっている。(似たようなサイトが増えすぎた。)
● ワンソースに比べて少なからずリスクがあることから、リダイレクト型のサイトが減少しつつある。
● 旧来携帯機の人口は目に見えて減少。携帯機サイトよりもスマートフォンが主体のモバイルサイトに集中した方がリーチしやすい。
● Googleはスマートフォン用にユーザ体験(UX / User Experiencs)を重視した特別な対策をするように謳っている。各デバイスに最適化されている方が検索エンジンの評価は向上しやすい。
[関連記事]:スマートフォン対応サイトのSEO対策 – 詳細解説(オススメ)
[関連記事]:スマホ対応サイトで成果アップするコツ
[関連記事]:スマートフォンのGoogle検索結果 7パターン
【参考情報:スマートフォンSEO /モバイルSEO】
■ タブレット端末ユーザーにはフルサイズのウェブを表示しましょう
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/11/giving-tablet-users-full-sized-web.html
■ スマートフォンサイトへの最適化はちょっと待った!
http://www.lpo-consulting.com/2013/01/sp-lpo/
■ スマートフォンサイト対応ガイド
http://smartphone.showcase-tv.com/smartphone-point.html
■ Google がお勧めするスマートフォンに最適化されたウェブサイトの構築方法
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/06/google.html
【SEO対策の基礎学習 目次】
- 【学習】SEO対策の基本アプローチ
- 【学習】SEO対策の基本アプローチ|ローカル検索
- 【学習】サーバとSEOの関係性
- 【学習】ドメインとSEOの因果関係について
- 【設定】ドメインの選定
- 【学習】ページランク
- 【設定】Googleウェブマスターツールの設定
- 【設定】robots.txtの書き方
- 【内部施策】titleタグの設定とキーワードの配置
- 【内部施策】descriptionの設定とキーワードの配置
- 【内部施策】スマートフォン対応サイトのSEO対策
- 【学習】検索クエリの理解|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】DO-KNOW-GO|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】Googleがコンテンツを評価する5段階指標|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】ウェブスパムの定義|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】SEO対策でやってはダメ。キーワードスパム|Google検索品質ガイドライン
- 【学習】リダイレクトスパム・広告スパム|Google検索品質ガイドライン
- 【内部施策】スマートフォン対応サイトのSEO対策 – 詳細解説
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- 【内部施策】ページ表示速度を高速化させる方法(サーバ・プログラム篇)
- 【外部対策】SEO対策の基本事項を再チェック