SEO対策の面でもドメインの選定はかなり重要。しかし安易に決められ、簡単に取得できることも有り、暫く運用してから「後悔する、失敗に気付く」というケースも少なくなくありません。

実は、技術的にもサービス的にも「やり直しするのがとても大変」なので、慎重に、十分検討して決めましょう。

ドメイン業者の選定:「取得と運用コスト」「事業者の信頼性」「管理」

「自分で管理できそう。」は意外に失敗する。ドメインを取った後も、Webサイト用の登録・設定・管理が必要です。スタートは何とか出来ても、1年後にID/PASSを忘れる等、割と初歩的なところでつまづく事例は非常に多いです。

「取得コスト」 .com等なら 1,000円未満(年間) jpドメインなら2,000円程度。
※取得しても所有物になるわけではありません。契約期間中、独占的に利用できる権利を有することをドメイン取得と言います。

「更新コスト」取得コストと同額で、契約満了後以降に再度支払う必要があります。これをドメインの更新と言います。
※契約が1年の場合、2年目〜、3年の場合、4年目〜 支払うことになります。

この更新のところで、ID/PASSを忘れて更新できないというトラブルが意外に多いのです。コストが許すならサービス会社に一括お願いした方が安心な場合も多いです。

更新しないとどうなる?

期限内に更新しないと失効します。失効後30日間はペンディングという形で、再契約可能です。うっかり失効を防止するためですが、その後は、再取得になってしまいます。

失効した場合のデメリット:再度取得できる保証が無い。失効後31~60日は、ドメイン業者がオークションとして他に販売し、それが他者に買い取られると、再取得がより困難になるか、高額の費用が発生する可能性があります。

「事業者の信頼性」「管理」ドメインはホームページを管理する上で最も重要です。確実に取得し、長期にわたって運用管理していくためには、管理ツールが判りやすく、無理なく設定が可能な管理画面がある事が理想です。

「オプション」DNS(ディー・エヌ・エス)設定やWhois情報公開など、付属で行わなければいけない幾つかの作業があります。特にDNS設定は極めて重要で、これを行わないとホームページ公開することも独自のメールアドレスを利用することもできません。また、DNSサーバは24時間365日の稼働が必要で、サーバの運用面でも信頼の置ける業者を選定する必要があります。

「取得コスト」「更新コスト」=平均的、または安い
「更新漏れの警告」=6ヶ月前,3ヶ月前,1ヶ月前,2週間前,1週間前〜等こまめに、期限の警告をしてくれる。
「更新」=専用管理パネルから更新可能。
「事業者の信頼性」=平均的または、信頼が置ける安定性。
「管理」=専用の簡単な管理パネルがある。DNS設定や、情報公開もそこから設定可能です

第一レベルドメインの選択

.com(ドットコム)、.jp(ドットジェーピー)が無難です。
お名前.com、Value-Domainでは、それぞれ70種類程度扱っている。しかしながら、.com/.jp以外はあまりオススメできません。
.com は全世界共通のトップレベルドメイン(国別ドメインの上位)、.jpは日本の国別ドメインで、いずれもメジャーで扱いやすいです。
しかし、扱いやすい故に、ほとんどの名前が取得済で有り、希望のドメインが取れない事も多いです。この場合、名前にこだわるなら、他の第一レベルドメインを選択するしかありません。

.com .net.jp .jpn.com .co.jp .info .org .biz .mobi .xxx .me .bz .asia .so .tv .sc .in .ac .co .com.co .net.co .nom.co .cc .us .tel
.cm .vc .am .ws .tw .be .hn .fm .la .mx .cz .vg .mn .or.jp .ed.jp .ac.jp .go.jp .com.so .net.so.org.so.co.uk.me.uk.org.uk.ae.org.ar.com.br.com.cn.com.de.com.eu.com.gb.net.gr.com.hu.com.kr.com.no.com.qc.com.ru.com.sa.com.se.com.se.net.uk.com.uk.net.us.com.uy.com.za.com.jp.net

第二ドメイン取得のルール

1)既に取得されている名前は使用できない。(トップレベルドメイン毎)
2)大文字・小文字の区別は無い
3)使用できる言語は英数字のみ。記号は-(ハイフン)に限り利用可能。
4)1つのホームページに割り当てられるドメインは1つのみ(2つの名前は使えない)
5)特定の商標に侵害するような名称は、取り消される可能性がある。

ドメイン取得のポイントと難しいところ

・短くて意味がある単語の方が覚えやすく価値もある。
・しかし、既に取得されている名前は使用できないため、.comや.jpでは 取得不可の可能性が高い。
・長くて意味の無い文字の羅列は取得が容易だが、覚えにくく、ユーザが困惑する。

・業種、業態、社名、製品名を表すドメインが良。
・会社名・商品名に独自性がある(例えば造語で商標取得可能な場合など)なら、それをドメインとして取得するのが好ましい。
・しかし、アルファベットにしたとき長すぎる、読みにくい等の理由から、ドメインに不向きになる場合もある。

SEO対策やプロモーションとの関係性

http://seo-jump.com/domain-seo/
SEO対策(Search Engine Optimization : 検索エンジン最適化)はドメインを以下の点で重視する傾向があります。
1)取得して、ホームページが閲覧できるようになってから、どの位の時間が経過したか。(年単位)
※取得しているだけでは意味が無く、ドメインを利用してページを継続的に公開している必要がある。
2)ドメインにキーワードが含まれる。(過去、SEO対策に与える影響が大きかった。今も大きいが、やり過ぎるとスパム扱いになる)

・プロモーションとの関係

「紛らわしい」「読みにくい」「覚えにくい」を注意する。

1)社名、サービス・商品名、商品イメージを表すドメインは覚えやすく、伝えやすい。プロモーションのコストと浸透度を考慮してドメインを検討する必要がある。

2)メジャーで簡単な英単語や、紛らわしくないローマ字表記を使う。特に撥音(はねる)、拗音(のびる)の表記注意
例:ちょう=chou cyou cho cyo など。
上手く伝えたつもりが、スペル違いでアクセスされないことも多いので注意しましょう。

SEO対策の基礎学習 目次