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Google検索品質ガイドラインにはGoogleが検索クエリとコンテンツ、リンクを5段階で比較・評価しています。Google検索品質ガイドラインでは、このコンテンツ評価に多くのページを割いており、Googleのアルゴリズムだけでは評価できない問題を評価者(Raters)が目視にて確認しています。

【目次】Googleがコンテンツを評価する5段階指標

はじめに

残念な事にGoogleのコンテンツ解析は、まだまだ十分ではなく、検索品質を改善させるためには人手が必要です。しかし裏を返せば「アルゴリズムが正しく評価できるコンテンツとリンクビルディングをきちんと行えば検索結果は正しく素早く反映される」という事にもなります。

コンテンツ評価にはVital[V],Useful[U],Relevant[R],Slightly Relevant[SR],Off-Topic or Useless[OT]の5段階が有り、さらに、各段階の間は3つの小段階(合計12の小段階)が有ります。総計17段階存在しています。(N/A:ノーアンサーを含めると18段階)

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検索品質に携わる人たちは提示されたケースの評価を目視にて行う事で、アルゴリズムでは解決できなかった正しい評価に補正しています。

Vital([V]特別な評価)

Vitalは固有のブランドです。「シャネルの公式サイト」「iPhone」「Google」「楽天」など社名から商品名まで「公式」と考えれるサイトのみに付けられる評価です。Vitalは[公式]であることが重要で、後述する「役に立つサイトか?」は、あまり問われません。このサイトは「seo-jump」で[V]評価です。

公式と謳っている非公式はペナルティの対象です。他者のブランドをタイトルに付けるときは公式サイトのタイトルをよく確認し、混同されないような表現を使いましょう。単なる店舗としてiPhoneの販売をしているサイトに「Apple – iPhone」とのみ表記するのは[V]評価では「不適切」とされます。同じ販売店でもApple直営のApple Storeであれば評価されます。

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またリンク内に含まれるワードがミスリードを意図したものである場合、そのボリュームによっては「不適切」となります。(悪意を持った第3者が)悪戯、嫌がらせを行ったと思われるレベルのリンクを気にする必要はありません。ここで問われるのは、「不適切」の規模となりすまし・詐欺など悪質性・犯罪性の問題です。

Vitalにはサイト名はもちろんの事、人名、Twitterのアカウント名やプロフィールなども含まれます。Vitalは特定のクエリにのみ重視されるもので一般の検索クエリにはUseful([U]広く特に役に立つ)が重視されます。

Useful([U]広く特に役に立つ)

SEOで重要なのは主要なページ(またはサイト)を「多くの検索クエリ」で、このポジションに位置させることに有ります。多くまたはほとんどのユーザにとって役立つ、高品質、信頼できる、面白い、話題のニュースを取り扱っているなど、その情報を欲しているユーザ(検索クエリ)に対して高い評価がある場合、これが割り当てられます。

ある特定の検索クエリにはリッチスニペットによる評価やレビューシステムの有無も加えられます。

Wikipediaも、ぐるなびも、価格コムも、楽天も、Youtubeの動画も特定のクエリにはそれに対となる[U]評価のあるページを大量に保有しています。[U]ページのボリュームと割合はサイトの評価にも影響します。

Naverの評価が高いのは[U]に入りやすい性質を持っているからと思われます。

Relevant([R]特定の人に役に立つ)

Usefulが包括的な多くの人に役に立つという評価なのに対して、特定の人に対して非常に役に立つホットトピックがこれに当たります。[円 ドル]現在の交換レートを指すのはRelevantで為替レート全体を包括的に掲示するのはUsefulです。

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非常に役に立つホットトピックという部分が重要です。あくまでも「検索クエリ」に対しての評価なのでサイトが機能的である必要はありません。

Slightly Relevant([SR]マイノリティ・古い情報)

マイナー解釈、陳腐(古い)な情報、具体性に欠ける低品質なページを指します。
以下のようなケースが例として上げられています。
「ゴルフ 賞金ランキング」のクエリに対して「2009年までのPGAランキングページ」はSlightly Relevant[SR]に分類されます。検索クエリから最新の「ゴルフ 賞金ランキング」期待したであろうユーザニーズを満たしていないためです。

Slightly Relevant([SR]マイノリティ・古い情報)に格落ちするのを防ぐのも重要です。放置されたサイトは多くの検索クエリで評価を維持できなくなります。

継続出来ず評価の低下を避けられないのであれば、基本部分のみ少しリライトし、「古いけど価値ある情報」として訴求しましょう。検索ニーズ自体をシフトさせるのは良いシグナルとなると思います。

例えば「最新の」→「2012年の」。「最新の」では順位が落ちると思いますが、変わりに新たな評価が発生します。そもそも「最新の」では良い評価になっていないと思うので、落ちかけているページを再生(リサイクル)しましょう。

サイト全体を考慮すれば、そうした細かい配慮は有効に機能すると思います。

Off-Topic or Useless([OT]役に立たない)

検索クエリに対して間違えた内容、意図に合わない内容はOff-Topic[OT]です。全英オープンのクエリに全豪オープンの記事など、当たり前ですが検索クエリと合致しない内容はOff-Topic[OT]です。

僅かに合致したとしても「リンクや広告のみ」、「意味が通らない(文字化けやワードサラダ、機械翻訳)」等はUselessです。

「ホットドッグの作り方(レシピ)」に対して「ファミマに買いに行く」だとUselessと扱われます。「ホットドッグの買い方」に対して「近くのファミマに買いに行くまでの道案内(ナビゲーション)」だったら評価されるでしょう。

最も嫌われるのが「ミスリード」「広告の埋め尽くし」「意味が通らない」です。注意しましょう。

関連コンテンツ

■ 検索クエリの理解|Google検索品質ガイドライン
■ DO-KNOW-GO|Google検索品質ガイドライン
■ ウェブスパムの定義|Google検索品質ガイドライン
■ リダイレクトスパム・広告スパム|Google検索品質ガイドライン

あとがき。

今回は極端な事例を用いました。非常に多くのケースがありますが、ほとんどは「コンテンツの制作過程できちんとやっていればUseful([U]広く特に役に立つ)かRelevant([R]特定の人に役に立つ)になるハズ」です。また、これらも検索結果を評価する一指標に過ぎません。

【SEO対策の基礎学習 目次】